中古車の潤滑油
潤滑油がいかに重要であるかは、前項においても人体の血液の循環器系統に相当するとして述べました。新車では懸念することは少ないでしょうが中古車ともなればたんに維持費のこと以外に、やはり大いに気になるのがこの潤滑油でしょう。
通常は無意識のようですが、万一潤滑油の性状および容量などが低下してしまうと、エンジンにとっては致命的となるのです。もし燃料が無くなっても、エンジンは作動しないままであって故障にはなりません。すなわち潤滑油が無くなったり性状が低下すると、エンジンはたちまち重大な故障となり最悪使用不能に陥ってしまいます。
さらに外国の諺(ことわざ)にもありますように、「軸受け(ベアリング)は、潤滑油よりも安価である」ということにつながるのです。つまり潤滑油を軽視したために、エンジンの重要部を損傷してしまうということを意味しています。まさに人体の血液系統にも似通って部分が含まれているようでしょう。
もちろん中古車における潤滑油は、走行距離または年数によってチェックしつつ、適切なオイル交換をかならず実行してください。
自動車ディーラーなどで行なうことになるでしょうが、カーマニアでしたら自分でも可能ですから、潤滑油の保有量そして性状としての色さらには粘性などをよくチェックしましょう。
とくにフイルターに金属片などが見られたら、これは重大な欠損が生じていることになります。
このことはエンジン本体はいうにおよばず、フイルターそして配管システム全体をも対象になることなのです。